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2017/11/28 18:26
ご多聞にもれず、高齢化による鯨骨職人の廃業に歯止めがききません。この国のもの作りは、本当に大丈夫なのだろうかと思います。そんな中、「これで終わりにする」と言っていた70歳を超える鯨骨職人某に、再び長い長い電話をかけました。何も変わらない、陽気な笑い声でした。もう1度だけ、マッコウクジラのボーンのペンダントヘッドを作る事にしました。
マッコウクジラのボーンで製作した、ペンダントヘッド。マッコウクジラの骨はとても堅く美しく、今では象牙よりも高価なものです。古来より浜に打ち上げられたマッコウクジラは、神からの贈り物として大切にされて来ました。クジラの大きさと知性から、マッコウクジラの骨は母と子の家族愛の象徴とされています。色はクリーム色(金色)で、その堅さから出る自然のツヤがあります。この素材で作られた作品は、工芸品と呼ばれる程に完成されています。今回が、最終の製作となります。
マッコウ鯨は生涯の3分の2を深海で過ごし、2,000mは簡単に潜ります。家族同士の会話には、音を利用していると言われます。今ではワシントン条約で全てのマッコウクジラの取引が禁止されており、手に入りにくい希少な素材となっております。
全てのマッコウくじらの取引は、ワシントン条約で禁止されております。本アイテムに使用しているパーツは、長崎県の港町に保管されているストックから供給されております。このアイテムの製作に際し、1頭のクジラも死んでおりません。
全てのペンダントヘッドにはレザーループが付属しているので、到着してすぐにお使い頂けます。このレザーループには、きめ細やかでしなやかな国産の鹿革を。これを留めるアンティークゴールドのビーズは、チェコ共和国の手作りのボヘミアンガラスを用いています。12月24日までの、限定受注製作にて承ります。やさしくなれる、とても穏やかな時間がやって来る。マッコウは、神の使いである。